アイスキャンディー売り

母ちゃんが、アイスキャンディ売りに出掛ける

大きくて重い…なかにアルミが貼ってある、、私はアイスキャンディが貰えると思うと嬉しかったが、母ちゃんはその箱を持ち上げるのにヨロヨロとしてなかなか持ち上げれなくて

もう止めれば良いのに!でも歯をくいしばって

何回も頑張って、周りに青年団の人達が集まって見守っている、姉さんもう止めよう!

でも、3回目ぐらいでやっと背中に背負えた、

それで、村中をアイスキャンディを一軒一軒と売って歩く、私は心配で母ちゃんとついて歩くと言い一緒に行く…6歳だつたかなぁ、

知り合いの人は最初は気の毒に思い買ってくれるが、貧しい村だから、其れも知れてる

一日目はどうにか?ノルマをこなしたみたいで

母も元気だつた、次の日はまるで売れない

近くでは売れないので、山超えをしても売れない!重い重い荷物を背負ってどんなに辛かっただろうが、母ちゃんは優しかった私は黙って

横について歩いた、サツマイモをもってお弁当がわりに食べて、でも、かあちゃんは

サツマイモはどうしても胸につかえて入らないと言ってお茶をのんでいた、ことちゃん

仕方ないから、親戚の汽船問屋に行って頼もう、青年団に迷惑は掛けれないから、いって頼んで買って貰おう、行くと大層にもてなしてくれたように覚えている、帰ると辛そうに身体を

揉んでいた、、それから、アイスキャンディ売りには出掛けなくなった、山の祠で休んで母ちゃんと歌を歌った、きれいな声で唄ってくれた

母は30歳だつたと思う…