父ちゃんのやきもち

逆上した父ちゃんが、もう、なんの見境もなく母ちゃんの髪を引っ張り、引きずるように道中を家に、連れて入る、そのあとを、寮母のおばさんが、おろおろしながら、着いてきて、とうちゃんを、なだめて、おちつかかせようとするが、どうにもならない、母ちゃんは恥ずかしいので、後はどうにか?なりますので、ここは、引き取ってお戻り下さい!とおばさんに言う

家に、あがると母ちゃんを殴る、気が済むまで殴ればいいんよ!父ちゃんは、寮の男の人と話をしたと、男と笑っていた、、と言って叩く

そのあと母ちゃんは寮の仕事を辞めることになった、其からは、内職にせいをだし外の仕事はしなくなった、暴れたあとは異常なほど母ちゃんに優しくしていた、子供のために我慢していたが、こころは覚めていたんだろうな、

良く辛抱してくれたなぁ、、

今度生まれたら、優しい男の人とのんびりと暮らして欲しい!

 

アイスキャンディー売り

母ちゃんが、アイスキャンディ売りに出掛ける

大きくて重い…なかにアルミが貼ってある、、私はアイスキャンディが貰えると思うと嬉しかったが、母ちゃんはその箱を持ち上げるのにヨロヨロとしてなかなか持ち上げれなくて

もう止めれば良いのに!でも歯をくいしばって

何回も頑張って、周りに青年団の人達が集まって見守っている、姉さんもう止めよう!

でも、3回目ぐらいでやっと背中に背負えた、

それで、村中をアイスキャンディを一軒一軒と売って歩く、私は心配で母ちゃんとついて歩くと言い一緒に行く…6歳だつたかなぁ、

知り合いの人は最初は気の毒に思い買ってくれるが、貧しい村だから、其れも知れてる

一日目はどうにか?ノルマをこなしたみたいで

母も元気だつた、次の日はまるで売れない

近くでは売れないので、山超えをしても売れない!重い重い荷物を背負ってどんなに辛かっただろうが、母ちゃんは優しかった私は黙って

横について歩いた、サツマイモをもってお弁当がわりに食べて、でも、かあちゃんは

サツマイモはどうしても胸につかえて入らないと言ってお茶をのんでいた、ことちゃん

仕方ないから、親戚の汽船問屋に行って頼もう、青年団に迷惑は掛けれないから、いって頼んで買って貰おう、行くと大層にもてなしてくれたように覚えている、帰ると辛そうに身体を

揉んでいた、、それから、アイスキャンディ売りには出掛けなくなった、山の祠で休んで母ちゃんと歌を歌った、きれいな声で唄ってくれた

母は30歳だつたと思う…

 

小さな家に薔薇の垣根

芝生がある方が良いなぁ
犬も飼いたい❗優しい旦那さんでなければダメ、
小さい頃からの私の夢だった、27歳で巡りあった彼は
背も高く男前で合格だつた
子供が小学5年の時には待望の小さな家を買い、犬も飼った、気の短い、直ぐにきれる男だが、取り敢えず平和に暮らし当たり前に男の子は反抗期を通り成人し結婚もして、たのしそうに暮らしている
夫婦は定年を迎える前になり、私は離婚を決心する
ケチな男、切れると暴れる、自分の実家のことしか考えない、この先この人と一緒に暮らしても楽しいことは一つもないだろう!
離婚の覚悟で財産の半分は
私の名義にしてください!
切れるかとおもったが、
別れるのは嫌だったのか
承知した、ああこれで少しは自由に暮らせる…
其れも束の間…定年退職のあとは余計に気短になり切れると暴力を奮うようになり
3回目に子供に相談して別れる…話になると又、切れそうになる、さすがに嫁さんもきていたので暴れることはしなかったが、

その後も、短気で、再三切れて

何処に遊びにいくでなくただ、百姓をして満足している、妻が遊ぶのは嫌がる
家をかって、楽しく一家団欒の夢は
いつの間にか消えてしまい夫との間には一本の川が隔たっている…寂しさと言う
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母は・・寂しかったんだ!

私は横浜に長く住んでいた、 まだ子供も学校だし、帰るのも旅費など計算すると、ほかのところに遊びに行けるから、一年に一度ぐらいしか、帰らなかった・・

母は、よく電話を懸けてきた、それもこの間はなしたのに

それでも、寂しいのだなぁと思い、お話をして、また繋ってくる、気兼ねをしながら

ことちゃんが、一番話しやすいから・・ごめんね!

姉がいろいろと面倒を見てくれているから、言いたいことも言えないんだろう・・

それに、結構子供に言うように話をしてるなぁ・・と思うことがある・ 

又、おばちゃんにも、しょっちゅう電話を懸けていたようだ、、

母はおばちゃんを3歳のころから自分の子供のように、育てたので、遠慮なく話していた、弟は母と暮らしていても、話すことは少なく。やはり女同士ののようにはいかない・・

 

 </pいまさらながらと思うけれど,もっとかえって、会って顔を見ておけばよかったな!おしゃべり好きの母なのに、その頃は外の友達も、いなくなり 電話しか方法がなかったんだ!思っても仕方がないけれど‥最近よく思い出す また、次の時にはなそう・・・

行かないで!

又、父ちゃんが暴れた、母ちゃんを追いかけまわし、髪の毛を引っ張り叩く蹴る目が座り狂人になる、いつも母ちゃんに向く、周りも解っているので側にいつも2,3人の人がいる危なくなるころは示し合わせて、母がかくれるが、いち早く見つけるので、大騒動になる、昨日もそうだった・・

酒が入ると豹変する父ちゃん、次の朝はまるで優しくなり、かあちゃんの機嫌をとっている、貧乏でお金もないのに、度々会社の同僚を連れてきて、宴会をする、母ちゃんがいくら言っても連れてくる、母も父ちゃんの手前悪い顔もせずに、どうにか支度をしてもてなす・・酒には酔っているが、さすがにお客さんの前では狂気は出さない、帰るや否や母への暴力が始まる・・ 

もう疲れ切ったのだろう、朝、まだ薄暗い時、ふとなんだか❓気がかりで目を覚ましと

母ちゃんがいない、布団からすぐに起きて、姉に知らし母ちゃんを探しに出掛ける

私は弟、たぶん小学生、と二人で会社の倉庫のあるほうに行くと、暗がりに風呂敷

包みをもってトボトボと歩いている母ちゃんを見つけた、

嬉しかった!母ちゃん帰ろうというと、ことちゃんごめんね!母ちゃんはもうダメ

悪いけどもう、父ちゃんのところには帰らない・・子供は気になるけどもうダメ・・

悲しいなぁ、どうすればいいんだろう、かあちゃん父ちゃんは出張するから、それまで我慢すれば後、子供だけだから!行かないで!私はもう、必死で仏様に祈る気持ちで

母ちゃんを止めた、弟も何か異様な事態を知って大きな目に涙をためて縋り付いていた・この子達を振り捨てて行けなくなったのか?母は心配しなくても

何処にも行かないよ、泣きながら弟と私を抱きかかえるようにして、家に帰った

それからも、このような生活は続いた、助けは父ちゃんが出張が多かったことでした

今思うと、あの時母を止めなければ、母の人生もまだ、ましになっていたかもしれないなぁ・・

 

 

台風の一日

が酷くなってきた、母ちゃんは、一人で雨の中家の周りを見て回り、溝の土をあげたり、花壇の花が倒れないように、忙しく働いている、私はふと気になり窓から海を見てみる、なんだか?沖のほうからモクモクと波が沸いて、突き進んでくる

母ちゃん見て、海から波が来てるよ!

どれどれ、大変!逃げなくては‼みんな、母ちゃんのところにきて、台所の鍋を頭にかぶり、上から風呂敷で頬かむりをして敷布を肩にかけ、みんなはぐれないように、ついてきて、姉ちゃんは大きいのだから兄弟がはぐれないように気を付けてね!

子供たちは緊張してる、ことちゃん覚えがいいから、タンスの上の段の引き出しにお金を入れたのを覚えておいてね、母ちゃんと小さな子供4人まだ、2歳の末の弟は母がおんぶをして、嵐の中を取り敢えず。山手のほうに逃げていく、もうその頃は

水が、膝まで来て中々前には進めない、みんな頑張るのよと言いながな豪雨の中を必死になって歩いていく・・大きなおばさんが大きな声で、早くお家にいらっしゃい!

私は仏様かと思った、家のほうがだいぶ高いから、大丈夫ですよ!

社宅の支店長さんの奥さんだった、着くと乾いた綺麗な洋服を着せてくださり

暖かい食べ物を食べさせてもらいました。

母は鹿児島から引っ越してきて未だ間もなかったので、凄く心細かったと思います

後で聞くと大きな台風、ジェーン台風でした・・

その後は家族と仲良くなり、特に私はお兄ちゃんの本を回してもらい、本の虫になりました。

トンビ

トンビ

台風が通り過ぎた日から、2日過ぎた頃

父ちゃんがトンビに薬を塗ったり…包帯を巻いたり、何だか❔トンビは横たわりながらも

鋭い目付きをして、バタバタともがく

今にも父ちゃんを突き刺しそうなので、

父ちゃんも、必死に、おさえ、傷を直してやるだけだから、おとなしくしろよ!

やっと終わり、暫く飛べるようになるまで

檻を作り…くらい所に置いておくから,近いずいてはダメだよ…💦襲われるぞ!

父ちゃんは、トンビにやる餌さを毎日…取りに行っていた、トンビは生物しか食べないからと言って獲物を探し…バッタ…ネズミなかなか苦労して餌さを探しトンビに食べさせていた

10日ぐらいたったある日…父ちゃんは嬉しそうなかおで,もういいだろう!今からトンビを離すぞ、と言い子供達を集め空に離した!

トンビは家の周りをグルグルと3回ゆっくり周り飛んで行った…私はまだ6歳の子供だつたけれど、感動で胸が一杯になり、暫く佇んでトンビのいなくなった空を見ていた。